雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

善悪の彼岸/フリードリッヒ・ニーチェ

出張の移動時間潰しに、ニーチェを持参した。 旅先でニーチェを読むとは、何というミスマッチか。 するすると頭に入ってくる部分もあれば、難解な部分もある。 だが、日本語で読むニーチェの難解さは、翻訳にあるんじゃないかと思うふしもある。 恐らく原文…

支那論/内藤湖南

ちょっと中国について考えてみようと思った。 とは言え、メディアに垂れ流されているステレオタイプな言説には、あまり興味はない。 しかしながら、友人の中国人について何をか語りたいのでもない。 図書館で本を探してみても、なんとも不愉快なことだが、見…

ザ・ファシリテーター/森時彦

たまには仕事の本も読む。 この本はファシリテーション入門的な内容を、小説形式で紹介している本だ。 粗筋を書いてみる。 主人公のリョウは、マーケティング部の中間管理職で、社長にその実績を買われ、開発センターの変革を命じられる。 当然ながら、その…

蔵書家の話/内藤湖南

内藤湖南の中国論を読んでみようと思った。 しかしほとんどが絶版で、手に入る本は少ない。 内藤湖南は明治の東洋史学者である。(wikiはコチラ) ふと青空文庫で探してみることを思いつき、探してみると幾つか見つかる。 こういう時、青空文庫は便利だと思…

茶の本/岡倉天心

久しぶりに読み返してみると、この本は西洋に対する東洋のアジテーションなのだなと思った。 茶の歴史と道教と禅に触れ、西洋が蔑んでいる東洋の奥深さを紹介している。 神秘的な東洋というステレオタイプは、この辺りにも源流があるのかもしれない。 富国強…