雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

この人を見よ/ニーチェ


誰が何と言おうとも

この人を見よ (岩波文庫)

この人を見よ (岩波文庫)


何故、高校生の頃、ニーチェを読んでいたのか判らない。ちょっと背伸びがしたかった年頃だったにしても、何故ニーチェだったのか?本当に判っていたのだろうか?この本は本人によるニーチェ入門であると同時に、俺様イズムの塊になっている。それが魅力でもあり、また腹立たしくもある。だが、それまでのキリスト教デカダンスと捉えたことで、19世紀末の価値転換の動きのひとつなのであろう。