旅をするという生き方なのだろうか
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/04/28
- メディア: 文庫
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インドの混沌を抜けて、パキスタン、アフガニスタン、イランといった国々を抜けてゆく。
アフガニスタンが戦争で荒廃する前であり、イランはイスラム革命前である。
ある種の平和な世界がそこにはあるのだが、ヒッピーたちがその世界を彷徨っている。
そして著者も、旅の目的など忘れたかのように、ヒッピーたちと交流し、安い宿を渡り歩き、日本への思いを馳せる。
旅先で日本に餓える。
それは、旅という生き方なのかもしれない。
だが、旅を続けてしまうことへの不安もまた発生している。
旅をするように生きること、生き方が旅であるような、そういうことなのだろうか?