雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

シェルタリング・スカイ/ポール・ボウルズ


悪癖

シェルタリング・スカイ (新潮文庫)

シェルタリング・スカイ (新潮文庫)


気になる著者はBから始まるものが多い。ブルトンバタイユブランショバロウズ(ウィリアムのほう)、バラード、ブコウスキー仏陀(?)、そしてボウルズ。
だいぶ前にベルトリッチ(これもBか?)が映画化されたが、文庫はあっという間に絶版になっている。
オークションで手に入れようとして、倍以上の値がついていて、口惜しい思いをした。
たまたま、地元の古本屋に、1冊100円で出ていたのを見つけ、即座に購入した。

ボウルズの物語は救いが無い。
そこにあるのは、死や宿命、恐怖といったものなのだが、何故か読んでしまう。
この本もそうだ。
北アフリカを彷徨い、悲劇に巻き込まれていく。
読んだ後、そこに留まってはいけないという思いがする。
だけど、読まずにはいられないのだ。