悪癖
気になる著者はBから始まるものが多い。ブルトン、バタイユ、ブランショ、バロウズ(ウィリアムのほう)、バラード、ブコウスキー、仏陀(?)、そしてボウルズ。
だいぶ前にベルトリッチ(これもBか?)が映画化されたが、文庫はあっという間に絶版になっている。
オークションで手に入れようとして、倍以上の値がついていて、口惜しい思いをした。
たまたま、地元の古本屋に、1冊100円で出ていたのを見つけ、即座に購入した。
ボウルズの物語は救いが無い。
そこにあるのは、死や宿命、恐怖といったものなのだが、何故か読んでしまう。
この本もそうだ。
北アフリカを彷徨い、悲劇に巻き込まれていく。
読んだ後、そこに留まってはいけないという思いがする。
だけど、読まずにはいられないのだ。