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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

森田療法/岩井寛


精神科医である岩井寛氏の最後の著作であり、森田療法の入門書とも言える。
岩井氏にいついても、森田療法についても、Webで知りうる程度の事しか知らなかったが、この本には鬼気迫る重みのようなものを感じた。
それは、松岡正剛氏による前書き、岩井氏による後書きからも解るように、この本は岩井氏が病床で口述筆記によって書かれた。
癌に身体を蝕まれ、次第に視覚や聴覚を失われつつある状態で、岩井氏は「人間としての尊厳」を守ろうとしたのだという。
その、「人間としての尊厳」という言葉の持つ重みのようなもの、それが森田療法の解説としての「とらわれ」と「はからい」、そして「あるがまま」といった、一見、平易なキーワードで語られる内容がとても重い。


森田療法 (講談社現代新書)

森田療法 (講談社現代新書)