雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活/ハラルト・シュテュンプケ


あらかじめうしなわれているものたちのくにへ、または、くにから

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)


この本は鼻行類と呼ばれる生物の生態に関する論文である。
鼻で歩く、鼻で捕食する、鼻で空を飛ぶ、そんな生き物たちの暮らす島が、核実験の影響で沈んでしまったという。
従って生きた鼻行類も、標本となった鼻行類も、そしてフィルムに収められた姿でさえ見ることは出来ない。
それは、あらかじめ失われている世界の生き物であるからであろう。
いったい何を懐かしむというのか?


鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活

持っているのはハードカバー
こちらは再版?
鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (Documenta Historiae Naturalium)

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (Documenta Historiae Naturalium)