雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

文学と悪/ジョルジュ・バタイユ

久しぶりにバタイユを読む。
この本は、バタイユによる作家論であり、自身の文学論である。
取り上げられている作家は、以下の通り。
 エミリ・ブロンテ
 ボードレール
 ミシュレ
 ウィリアム・ブレイク
 サド
 プルースト
 カフカ
 ジュネ
もし、この中に好きな作家がいたら、この本は読まない方が良いと思う。
取り上げた作家たちを、バタイユの基準である、供儀、蕩尽、禁忌、侵犯、至高性、といったキーワードで語ってゆく。
つまり、結局のところ、バタイユ自身の文学論なのだ。
だが、それはバタイユでなくても、同じことかもしれない。
自分の好きな作家について書こうとするなら、それは文学論の披瀝となるのは、無理からぬことだろう。


文学と悪 (ちくま学芸文庫)

文学と悪 (ちくま学芸文庫)