雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

東京の島/斎藤潤

たしか記憶では、東京都の小学校の社会科の授業は、3年生で区、4年生で都、5年生で日本、6年生で世界を習ったのだと思う。
なので、東京都の島嶼部を知ったのは、恐らく小学校4年生の頃だったのではなかろうか。
叔父さんから貰った道路地図では、伊豆七島ぐらいまでは載っていても、小笠原諸島は載っていなかった気がする。
ましてや、日本最東端の南鳥島、日本最南端の沖ノ鳥島は、名前は知っていても、地図でも写真でも見たことは無かった。
わずかに地球儀で、国境を示す赤い点線が、太平洋の中にちょこっと書かれていた気がする。
それ故に、南鳥島とか、沖ノ鳥島とか、その名前だけで、神秘的な印象を子供心に残したように思う。
この本は、そんな東京都の島嶼部を訪れたエッセイである。
島の名前だけでも、硫黄島、大島、利島、新島、式根島神津島三宅島御蔵島、八丈島、青ヶ島父島母島、南島、沖ノ鳥島とすごい数だ。
島そのものにも惹かれるし、沖ノ鳥島について書かれている本は、初めて見た気がする。
ともあれ、図書館で借りて読んでみた。
そして軽くさらっと読み終えた。


東京の島 (光文社新書)

東京の島 (光文社新書)


ちなみに、南鳥島については、池澤夏樹氏の「南鳥島特別航路」というエッセイがある。


南鳥島特別航路 (新潮文庫)

南鳥島特別航路 (新潮文庫)


沖ノ鳥島については、このサイトが読み応えがある。
http://homepage3.nifty.com/boumurou/island/sp01/


島というものに、なぜ惹かれるのだろうか。
この本では、それぞれの島の観光案内的なものであったり、歴史に触れたりする。
だが、島そのものに惹かれている著者の姿そのものが気になる。
島そのものに人を惹きつける何かがあるのではないだろうか。
それが何であるのか、その答えは未だみつからない。