この本もまた図書館で借りた。
よく出来たマーケット分析の本だと思った。
都心に暮らす人と、郊外に暮らす人がいて、それが固定化されつつある現状を、ヤンキーという切り口で解説して見せたのだと思う。
この本で言うヤンキー3.0は、都心にも存在するし、郊外にだって、田舎にだって存在する。
土地を移らず、地元愛を語り、いつもの日常に幸福を見出す人々。
それが悪いというのではない。
地元にい続けるのが嫌で、自分の住みたいところを探してきた自分とは、異なるメンタリティだと思う。
イオンモールやショッピングセンター。
大人たちが夢見たセカイに満足する子供たち、という構図とも言えるかもしれない。
祖父母の世代は軍国主義の子供たちで、親世代は社会主義の子供たち、そして自分たちは資本主義の子供たちだと言ってきたが、ヤンキー3.0は何の子供たちなのか。
もう、資本主義ですらない、ムラ経済的な世界に住んでいるのだろうか。
この本には書かれない薄ら寒さが何なのかが頭から離れなくなっている。
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