たびにでたい
- 作者: ねこぢる
- 出版社/メーカー: 青林堂
- 発売日: 2001/04
- メディア: コミック
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これを買ったのは2000年より前だったと思うがいつだったろうか?20世紀が終わろうとしているのと20代後半の漠然とした閉塞感、そして夢や宗教観が透けて見えるねこぢるのマンガの印象が一体となって思い出される。そのころは都心に住んで暇さえあれば、都内の路地を散歩し写真を撮り、バイクで計画も無い一人旅に出ては、シュルレアリスティックな瞬間やオブジェを期待していた。この本自体はインドとネパールの旅行記であり、時間的にも1995年前後のことが書かれている。ただの観光旅行ではなく、インドの紹介でもなく、じゃあ何かと言われると旅行記に他ならないのだが、何となく、その頃の自分の彷徨とイメージが重なってくる。