雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

ぢるぢる旅行記/ねこぢる


たびにでたい

ぢるぢる旅行記 (総集編)

ぢるぢる旅行記 (総集編)


これを買ったのは2000年より前だったと思うがいつだったろうか?20世紀が終わろうとしているのと20代後半の漠然とした閉塞感、そして夢や宗教観が透けて見えるねこぢるのマンガの印象が一体となって思い出される。そのころは都心に住んで暇さえあれば、都内の路地を散歩し写真を撮り、バイクで計画も無い一人旅に出ては、シュルレアリスティックな瞬間やオブジェを期待していた。この本自体はインドとネパールの旅行記であり、時間的にも1995年前後のことが書かれている。ただの観光旅行ではなく、インドの紹介でもなく、じゃあ何かと言われると旅行記に他ならないのだが、何となく、その頃の自分の彷徨とイメージが重なってくる。