雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

面白半分/宮武外骨

果たしてこの本が随筆なのかどうか、読み終わってからさえも疑問ではあるのだけれど、さすれば随筆とは何ぞやと疑問を呈してみたところで何ら答えを持ち合わせているわけでもなく、日常の細々とした事を徒然に書き散らすものだけが随筆とは限らないのだから、この本もまた随筆に違いあるまい、と思ってみる。
宮武外骨を知ったのは、おそらく赤瀬川原平氏の著作か、吉野孝雄氏の伝記からであろうと思う。
ともあれ、この本は宮武外骨の様々な刊行物から、テーマに沿って文章を集めたものである。
その内容は、風刺やら、江戸風俗の話やら、字義に関わるもの、一見科学的な考察やらと多岐に渡っている。
それも、オッと思わせるものもあれば、今ひとつピンと来ないものもある。
ともあれ、その自由さに毒されたようで、少し何だか軽くなった様な気がする。
年始の初笑いとしては、聊か高尚過ぎたかもしれない。

面白半分 (河出文庫)

面白半分 (河出文庫)