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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

夜のミッキーマウス/谷川俊太郎

生活の合間に読んでいた。
つくづく、詩というものは不思議なものだなと思う。
ほんの数行で、心を揺り動かすことが出来る。
物語だったらセンテンスを重ねて、状況を作り上げて、物語を進めていくことが、詩ならば数行だ。
経済の効率性の話じゃない。
言葉の濃密さ、凝縮度合いなのだろうか。
だが、単語は同じでも、結果が違うのだから、的外れなことを言っているかもしれない。
詩とそうでないものの違いがやっぱり判っていないのだろう。
そう思うと、谷川俊太郎という詩人の凄さかもしれない、と改めて思う。
あとがきで、その詩で何が言いたいのかと質問されると困る、という話が出てくる。
詩で何かが言いたいのではなくて、詩を存在させたいのだ、という。
詩と詩人の秘密の関係がそこにあるような気がする。
だいたい、「夜のミッキーマウス」というタイトルからして、既に心は少し揺り動かされている。
なんとも心にくい詩集だ。


夜のミッキー・マウス (新潮文庫)

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