雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

怪奇小説傑作集4 フランス編

持っていたはずなのに、本棚に見当たらない。 いつの間にか処分してしまったのだろうか? ということで、図書館で借りてみる。 本当にこの本は読んだことがあったのだろうか? どの短編も記憶にない。 この本に辿り着く前に、新潮文庫の3冊揃いの短編集を読…

夢の死体/笙野頼子

引き続き、笙野頼子を読み続けてみる。 この本に収録された「海獣」「冬眠」「夢の死体」といった作品は、Yという女性が主人公である。 どうやら別の土地から、京都にやって来て住んでいる。 特に定職も無いようだが、時折、東京にも行く。 それとなく、文筆…

極楽/笙野頼子

笙野頼子と言えば、「タイムスリップ・コンビナート」としか答えられない程度の、聊か恥ずかしくなるほどの乏しい知識しかないので、ちょっと読んでみようかと図書館で借りてみた。 最初期の「極楽」「大祭」「皇帝」の三作が収められている。 これは何の物…

東海道中膝栗毛/十返舎一九

やじさんきたさんの名前ぐらいは知っていても、実際に読んでなかったので、図書館で借りてみた。 全編、悪戯と駄洒落と狂歌の旅だ。 下ネタも各地の方言も満載だ。 江戸から逃れるように旅に出たものの、逃避行ではない。 悪戯を繰り返し、決まってひどい目…

豆腐屋桶川物語/城としあき

ふと読みたくなって、一気読みしてしまった。 大阪・東淀川の豆腐屋が舞台である。 主人公は、変な髪形の母親・八子と、豆腐のことしか頭にない兄・保、お気楽な弟・進の一家だ。 物語は、そんな一家が中心になっている、ホームドラマである。 大きなテーマ…