やじさんきたさんの名前ぐらいは知っていても、実際に読んでなかったので、図書館で借りてみた。
全編、悪戯と駄洒落と狂歌の旅だ。
下ネタも各地の方言も満載だ。
江戸から逃れるように旅に出たものの、逃避行ではない。
悪戯を繰り返し、決まってひどい目に逢うのだけれど、それでも悪戯は止められない。
当初は伊勢参りを目指したものの、京都、大阪にまで足を伸ばす。
この二人の陽気さは一体なんだろうか。
あまりに能天気な二人は、まともな社会人だったのかとさえ思えてくる。
そして、くだらない事だけをする二人の姿が、読み進むうちにだんだん羨ましくなってくる。
- 作者: 十返舎一九,麻生磯次
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