雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

鶉衣/横井也有

以前から気になっていたのだが、なかなか手が出せないでいた一冊。 江戸時代の俳人である横井也有による随筆といったものか。 もっとも、本人は出版するつもりがあったのかなかったのか判らないが、埋もれていたのを大田南畝が発掘し出版したものだという。 …

インビジブル・マーケティング/ハリー・ベックウィス

これもまた図書館で借りてみた。 サービスを提供するためのマーケティングとはどうあるべきかということが気になっていたのだが、この本では明確には答えは得られなかった。 もっとも、本に書いてあるような答えなんて、たかが知れているのかもしれない。 も…

コトラーに学ぶマーケティング/白井義男

仕事上の必要があって図書館で借りてみた。 この本は、事例もあって判りやすかった。 マーケティング理論について何かを語れるほど理解しているわけではないが、少なくとも言えるのは、何かを売るという行為において、顧客視点での戦略が必要だということな…

現代マーケティング論/高嶋克義、桑原秀史

仕事上での必要があって、図書館で借りて読んでみたのだが、素人がいきなり手を出す本ではなかった。 現代マーケティング論 (有斐閣アルマ)作者: 高嶋克義,桑原秀史出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2008/03/13メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商…

茶碗と茶室:茶の湯に未来はあるか/樂吉左衞門、木村宗慎、川瀬敏郎

最近、茶道が気になる。 自分で始めようという気はさらさら無い。 だが、心を落ち着かせて、お茶を飲むという行為に惹かれている気がする。 美味しいお茶が飲みたいというのもある。 中国では投資対象としての烏龍茶が高騰していると、何ヶ月か前のニュース…

新編 東京繁昌記/木村荘八、尾崎秀樹編

何となく図書館で借りてみた。 筆者は永井荷風の「墨東綺譚」の挿絵で有名だそうだ。 綴られるのは、明治から昭和30年辺りの東京への回想なのだが、正直なところ、生まれていない頃の話なのでいまひとつ実感が湧かない。 河岸がコンクリートで固められる前の…

強い会社はこうして作られるITIL実践の鉄則/久納信之

仕事のために図書館で借りて読んだ。 興味を惹くようなものは無かった。 これこそ時間の無駄遣いだろうか。 強い会社はこうして作られる! ITIL実践の鉄則作者: 久納信之出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2007/06/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入:…

ことばの饗宴/岩波文庫編集部

図書館で借りてみた。 2:8の法則じゃないけれど、名言ばかりを集めてみても、どの本より素晴らしいものにはならないのが良く判る。 では何のためにアンソロジーを読むのか? 今まで読んだこと無い本に出会うためなのだ。 ことばの饗宴―読者が選んだ岩波文…

雪国/川端康成

仕事帰りにふらっと図書館に寄って何となく借りてみたうちの一冊。 名作と言われるものを、あまり読んでいないので、夏の100冊フェアでもよくエントリーされているし、世間は夏休みだし、ちょっと読んでみようかと思った。 だが、この作品は本当に名作なのだ…

トリエステの坂道/須賀敦子

仕事帰りにふらっと図書館に寄って何となく借りてみたうちの一冊。 須賀敦子氏はアントニオ・タブッキの翻訳で知った。 この本は須賀氏自身がイタリアに暮らしていた頃の思い出であり、その後も含めた家族のエピソードを基にしたエッセイである。 その筆致は…

生きていくことの意味/諸富祥彦

仕事帰りにふらっと図書館に寄って何となく借りてみたうちの一冊。 この本はトランスパーソナル心理学をベースにしたカウンセリングの導入のような本である。 いくつか、ワークの簡単な紹介もされている。 何をか言わんや(いや何も言うまい) 生きていくこ…

愛をひっかけるための釘/中島らも

仕事帰りにふらっと図書館に寄って何となく借りてみたうちの一冊。 中島らも氏に特別の思い入れも無い。 亡くなってもう十年近く経つようだ。 この本は回想を中心とした、肩の力の抜けたエッセイだった。 それでも、ブルトン、フーコー、バタイユ、デュシャ…

大いなる酒宴/ルネ・ドーマル

正確にはドーマルをシュルレアリスムの文脈で理解することは誤っている。 (いうまでもなく、グルジェフからの間接的な薫陶を受けた神秘主義者と捉えるのも、同様の誤りだ) だが、ブルトンだけがシュルレアリスムを体現していたのではないし、シュルレアリ…