雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

魂の形について/多田智満子


そのままに

魂の形について―エッセイの小径 (白水Uブックス)

魂の形について―エッセイの小径 (白水Uブックス)


ちょっと前に買ったのだが、それでも7〜8年前かもしれない。タイトル通りに、「魂」というものに関するエッセイであり、日本、中国はもとより古代エジプト古代ギリシャまで話は飛んでいく。何かを声高に主張するわけでもなく、「魂」というものの「形」を、先人たちはどう表してきたのかというエッセイ。多田智満子の詩にも似た硬質なイメージを並べるような感じがする。なかなか味わい深いと思うのだった。