暇に任せて、久しぶりに杉浦日向子を読み返す。
この本は全国の銭湯を巡り、そこで出会った人(老若男女)、銭湯内(女湯)の様子、酒や美味いもの、などが面白可笑しく語られる。
銭湯や町の歴史のようなものも少し触れられる。
ちょっとふざけ過ぎている面もあるので、慣れていない人には読みづらいかもしれない。
改めて読み直してみると、2000年頃の雰囲気がどことなく漂っている。
この頃まだ残っていた銭湯のうち、いったい幾つが今もあるのだろうか。
この本を銭湯のガイドブックとして読むことは、いささか心許ないような気がするが、
追憶の旅のガイドブックになるのかもしれない。
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