雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

入浴の女王/杉浦日向子

暇に任せて、久しぶりに杉浦日向子を読み返す。

この本は全国の銭湯を巡り、そこで出会った人(老若男女)、銭湯内(女湯)の様子、酒や美味いもの、などが面白可笑しく語られる。

銭湯や町の歴史のようなものも少し触れられる。

ちょっとふざけ過ぎている面もあるので、慣れていない人には読みづらいかもしれない。

改めて読み直してみると、2000年頃の雰囲気がどことなく漂っている。

この頃まだ残っていた銭湯のうち、いったい幾つが今もあるのだろうか。

この本を銭湯のガイドブックとして読むことは、いささか心許ないような気がするが、

追憶の旅のガイドブックになるのかもしれない。