雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

反解釈/スーザン・ソンタグ


そういうことだったのか

反解釈 (ちくま学芸文庫)

反解釈 (ちくま学芸文庫)


作品を内容ではなく形式で語ること、解釈や要約を否定すること。
高校生の自分は、どれだけこの本を理解していたのだろうか?
だが、何かを受け取っていたのだと思う。
小学校以降の国語の時間には、「作者は何を言おうとしているのでしょう?」「それを20文字以内で別の言い方をしなさい」
そんな設問が嫌だったし、先生の質問の意図がよく判らなかった。
家で小説を読んだり、エッセイを読んだりすることと、国語の時間の大きな隔たりがいつも理解できずにいた。
スーザン・ソンタグのこの本を読んで、それはそれなのだと理解したような気がする。
もうひとつ、当時は気付いていなかったが、シュルレアリスムに対して肯定的な記述があった。
1920年代の運動の話ではなく、シュルレアリスム的な捉え方は様々な分野の深層に浸透していると。
それも確かにあるような気がしている。


反解釈 (1971年) (AL選書)

反解釈 (1971年) (AL選書)

持っているのは単行本