天沢退二郎の散文詩が読みたくなり、再読してみる。
夢の風景を描写するような、意味ありげな物語のようなその詩作品たち。
大きな絡み合った毛玉を解きほぐしてみると、空洞がそこにあったかのようなイメージだ。
物語的な体裁を採りながら、物語的なるものを拒絶し、駄洒落にも似た語呂合わせをばら撒き、何かを示唆しているようで、その実のところ意味を拒絶しているようだ。
新選天沢退二郎詩集 (1980年) (新選現代詩文庫〈119〉)
- 作者: 天沢退二郎
- 出版社/メーカー: 思潮社
- 発売日: 1980/03
- メディア: 文庫
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