雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

新選天沢退二郎詩集

天沢退二郎散文詩が読みたくなり、再読してみる。
夢の風景を描写するような、意味ありげな物語のようなその詩作品たち。
大きな絡み合った毛玉を解きほぐしてみると、空洞がそこにあったかのようなイメージだ。
物語的な体裁を採りながら、物語的なるものを拒絶し、駄洒落にも似た語呂合わせをばら撒き、何かを示唆しているようで、その実のところ意味を拒絶しているようだ。


新選天沢退二郎詩集 (1980年) (新選現代詩文庫〈119〉)

新選天沢退二郎詩集 (1980年) (新選現代詩文庫〈119〉)