吉田健一が再評価されているのは、最近のことではないだろうか。
ところで、吉田健一をどのように知ったのかは、もう覚えてはいない。
石川淳か、倉橋由美子か、或いは松浦寿輝か、その辺りの作家から、名前を聞きかじったのだろうと思う。
日本文学史のメインストリームの作家ではなく、むしろ吉田茂の息子という捉えられ方をしていたように思う。
この本は日本各地の美味いものを書き綴っているエッセイである。
しかも、どう美味いのかということが延々と続く。
だから、この本を読むと何か食べたくなってしょうがない。
まったく罪作りな本である。
持っているのはコチラ。
再発されたのか。