個人的にちょっとした栗本慎一郎の再評価の波が来ている。
最新刊である「全世界史」のコンパクトな解説であり、おまけであるような感じがする。
もちろんそれがこの本の評価を下げているわけではない。
栗本氏の著作の良き読者を僭称するつもりもないが、各著作から予想し得る内容ではあり、内容に目新しさは少ないとも言える。
だから、この本をイントロダクションとして栗本氏の著作に入っていく事は難しいと思う一方で、栗本氏の著作を読んでいるのであればこの本で新たな発見は少ないのではないだろうか。
なかなか位置づけが難しい本かもしれない。