雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

イスラム飲酒紀行/高野秀行

taknalというアプリですれ違った一冊。

禁酒が戒律であるイスラム圏で酒を飲むというエッセイ。

面白可笑しく書かれているのであるが、見えてくるのは文化の多重性であり、異文化に対する無理解だという事が分かってくる。

イスラムとは何か、ということを理解しようが、それだけでは分からない。

理解していないことを浮き立たせるためには、理解していることを否定するというやり方なのだろう。

軽いようでなかなか深いエッセイであった。