雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

食卓歓談集/プルタルコス

この本は誰に薦められたのか忘れてしまった。

西洋文化におけるエッセイの源流の一つとして位置づけられる「モラリア」からの抜粋版である。

日常の様々な疑問にああでもないこうでもないと話を繰り広げる。

古代ローマの思考なので、いまでは良く分からない習慣や非常識な対応もあったりするが、論理的かつ倫理的に会話を進めるのは面白くもある。

科学的じゃないとか、実証されていないとか、そういう問題ではない。

たぶん誰かを理解するとか議論をするトレーニングになるのではないだろうか。

 「なぜ女は酒に酔いにくく老人は酔いやすいか」「女の体質は男より冷たいか熱いか」「性交に適したとき」「いわゆる凶眼について」辺りが面白いと思った。

食卓歓談集 (岩波文庫)

食卓歓談集 (岩波文庫)