雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

カムイ伝講義/田中優子

気になったので借りてみた。

白土三平氏の「カムイ伝」を基に、江戸時代の人々の姿を描き出している。

特に農民、穢多、非人といった人々、そして戦いを行わなくなった武士、といったフォーカスの当て方が面白い。

そして、更には江戸時代の人々の価値観の推察から現代への相対化という視点で様々なテーマが論じられる。

特に穢多、非人といった、士農工商身分制度から外れた人々が社会の中でどのような役割を担っていたのかという考察、農民が担う役割など、なかなか読み応えのある一冊であった。