雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

テロ以降を生きるための私たちのニューテキスト

何となく借りてみた。

9.11に関する23人の意見を編んだ本。

どういう基準で選ばれているのか分からないが、たった23人でさえ異なる意見があるのだから、恐らく数限りない意見があるに違いない。

様々な立場があって、様々な見方があると思うのだが、意見を述べている文章よりも、出来事を述べている文章の方が、何か大事な事を言っているような錯覚をしてしまう。

それは、出来事に対する言葉の射程範囲が狭すぎるからなのだと思う。

90年代後半~Zero年代に起こったことは、年表に残る出来事という観点では残るものは少ないかもしれないが、それ以前とそれ以降では明らかに違う断層があるのだと思う。

その断層を越えられたかどうかが、今後の見方になるのではないだろうか。

越えられなかった言説は、思い出の中でしか語られなくなる。

 

執筆陣は以下の通り。(敬称略)

片岡義男

橋本治

大塚英志

江川達也

田口ランディ

森達也

養老孟司

池田晶子

村上隆

ポール・クルーグマン

中島義道

北野一

駒沢敏器

野村進

副島隆彦

斎藤環

ブルース・シュナイアー

島尾伸三

濱田順子

カレル・ヴァン・ウォルフレ

日高隆

小林エリカ