雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

トマソン大図鑑〈空の巻〉/赤瀬川原平


すぎたるは

トマソン大図鑑〈空の巻〉 (ちくま文庫)

トマソン大図鑑〈空の巻〉 (ちくま文庫)


「無の巻」の感想でトマソンは消えたと書いたが、そうではない。
トマソンとして見る人が居なくなったのだ。
そしてそれは、赤瀬川原平自身もそうかもしれない。
トマソンは、今でも生まれ続けている、のに。
「空の巻」の分類とその中身を見るとそんな気がしてくる。
これは超芸術だったのが、芸術として扱われそうになる一方で、似非芸術として扱われるようにもなったのではないか?
何かが度を越したのだ。