雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

拡張現実的/川田十夢

ふと、川田十夢氏の文章をまとめて読んでみたくなって衝動買いした。 確か2週間ほど前の夜だったと思う。 オンライン書店というのは有り難いもので、注文した数日後にはポストに配達されていた。 TVブロス誌の連載を元にまとめた本だった。 オンライン書店だ…

日本ぶらりぶらり/山下清

図書館で何となく借りてみた。 山下清氏の貼り絵は、日本のゴッホとも称されるが、今でいうところのアウトサイダーアートだろう。 恐らく私が生まれる前の頃の事だと思うが、日本中で流行したようだ。 そんな山下清氏が文章を書いていたとは知らなかったので…

たったひとつの冴えたやりかた/ジェイムス・ティプトリー・ジュニア

おすすめされたので借りてみた。 過去の人類の歴史を調べている学生が図書館司書におすすめされた本を借りるという設定で話は語られる。 現在から見ると遠い未来で、物語から見ると遙か昔に、人類が異星人とファーストコンタクトした話、という風に纏められ…

ヴァニラの木/ジョルジュ・ランブール

これもまた「小説のシュルレアリスム」シリーズの一冊。 ブルトンの「シュルレアリスム宣言」にランブールの名前は出てくるのだが、実際日本語で読めるのはこの一冊だけではないだろうか。 思潮社のシュルレアリスム読本の中にも、人物録に名前はあるものの…

流れのままに/フィリップ・スーポー

シュルレアリスムの本を読み漁ったころには、既に手に入らなくなっていた小説のシュルレアリスムシリーズなのだが、最近、ふと思い出して検索してみたら手に入った。 便利な世の中になったものだ。 スーポーはブルトンとの「磁場」でしか読んだことが無かっ…

同志少女よ敵を撃て/逢坂冬馬

話題になってた本を借りてみた。 とは言え、3か月待ちだった。 借りたら一気に3日で読み終えてしまった。 あらすじを書くのは無粋だが、第二次世界大戦における独ソ戦に巻き込まれ、狙撃兵として成長していく少女の冒険小説といった体だが、ウラヌス作戦、…