この本もまた図書館で借りた。
キュレーション(もしくは、キュレーター)という言葉を知ったのは、90年代だったろうか。
或いは、村上隆や奈良美智を知った頃、いやそれも90年代だったはずだ。
ともあれ、現代美術においてキュレーションは切っても切れない存在になっていることは、門外漢の私で薄々気づいているぐらいに一般的になっていると思われる。
しかし、そのキュレーションとはいかなるモノ(或いはコト)かについて、この本ではコンパクトに纏められている。
それは冒頭に書かれているが、エディターであり、プロデューサーであり、リサーチャーであり、書き手であり、マネージャーであると。
この本はまた、キュレーションの具体例の紹介を通じて、現代アートの入門的な内容にもなっている。
つまり、現時点でのアートはキュレーションとは切っても切れない形であることを、端的に示している。
斯く言う私も、このブログを書きつづけている、そのことの意味を考える上で、刺激になったようだ。
だがそのことは、別の形で、別の場所に、別の時間で何かを成すこととしよう、と考えている。
- 作者: 長谷川祐子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/02/15
- メディア: 新書
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