つづいている

- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/07
- メディア: 文庫
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何となく気になって、保坂和志のデビュー作を買う。
この人は会話体が上手いと思っていたのだが、それは何となくピントがずれた言い方のような気がした。
地の文と会話が続いているような感じ、という感じだろうか。
意識の流れの中に会話があり、会話だけでは意味をなさず、あくまで主人公の意識の流れに焦点はあるようだ。
また、年齢設定が30〜40代というのは、こだわりがあるように思う。
前に読んだ「カンバセイションピース」も、40代の主人公だったか。
そして、あくまで物語性を排除したがっているかのような、起承転結の無さがある。
なぜかこの本を読むたびに眠くなって、たった200ページちょっとの本に3日以上もかかったのだった。
退屈ではないのだが、心地よいビート感に包まれるというか、ミディアムテンポのハウスを聴いているような。