この本もまた図書館で借りた。
順番待ちが50人以上で、予約してから半年近くかかったんじゃないだろうか。
脳科学者による正義中毒についての考察である。
面白いのは発生原因が脳内物質によるものなのに、対応策はそうじゃないという点である。
すべての現象を化学反応に還元できるというのは、だいぶ古い考え方だろうが、脳内物質と人間の行動の関係は脳科学という分野で研究されているらしい。
なので脳科学の本を読むと、何かが分かったような気になってしまうが実際はそうではない。
この本を読むと、なぜに対する答えを無意識に求めてしまうが、答えはない。
感想を書こうとすると、答えを書こうとしてしまう。
それほどに安易な物語や陰謀論の重力に負けそうになるのが脳の働きなのだろう。
などとつらつら考えているうちに、知り合いが正義中毒気味になっていた。
難しい日々である。
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