以前、高校の時の同級生が、この本を読んでいる、と言っていたのをふと思い出した。
それは、もう何年前のことだったろうか?
ふと、そんな些細な記憶が蘇る時がある。
そういえばトルストイはおろか、ロシア文学に殆ど触れてこなかった。
思い出したのも何かの縁かと読んでみる。
どうやら「人生論」というタイトルは意訳のようで、「生命について」というのが近いようだ。
人として生きるとはどういうことか、について、物質、動物、人間といったレベルで論じる。
近代の科学、哲学を批判し、宗教を評価する。
何とか読み通したが、ぴんと来なかった。
トルストイの他の作品を読んだことがないからだろうか?
それとも、この本で主張されている「人として」の「幸福」というテーマから、躓いてしまっているのかもしれない。
- 作者: トルストイ,原卓也
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1975
- メディア: 文庫
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