これはワークマンのファンブックである。
そして成功の物語であり、ファンタジーである。
ファンタジーであるというのは、何も作り話だと言っているのではなく、美しい部分だけを切り出した物語だということである。
だが、言葉の端々にファンタジーでない、リアルな部分が見え隠れしている。
読み始めてそんな感想を持ったのだけれど、あとがきを読んだらまさに著者の目論見通りだった。
ハウトゥ本のようなタイトルだが、ワークマンの魅力にひかれていった著者が、専務へのインタビューをもとに短篇小説のようにまとめた、とのこと。