例えば物語を読むことは、世界の因果律を想像することであり、ビッグ・バンについての解説書を読むことは宇宙の始まりを想像することであり、クウォークについての解説書は目に見えない物質の究極を想像することであり、料理本を読むことは未知の味覚を想像することなのだと思う。
読書は想像力による未知の感覚の開拓であり、視覚や知覚と同じように、味覚を拡大することができるのではないかと思っている。
さて、この本は従来のレシピ本のように大さじや小さじではなく、グラム数やパーセントで表記しているのが特色だと思った。
また、従来とはちょっと違って、必要最低限の材料で作っていくところが、ミニマル料理たる所以だろう。
どんな味なのかと想像が楽しくなるような本だと思った。
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