2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧
山田風太郎の名前は聞いたことはあっても、実際読んだことは今までない。 推理小説や時代小説が好きだったら通る道なのかもしれないが、ちょっと昔の大衆小説という気がするので、最近の若い人たちも読まないのかもしれない。 いきなり物語の世界に飛び込む…
田村隆一のエッセイに登場していたので借りてみた。 イギリスのミステリー作家らしいが、ミステリー的な話は少なかった。 どちらかというと不思議なテイストの短編小説だと思った。 誤解を恐れず言うなら、ちょっとおしゃれ系な雑誌に紹介されるような小説で…
何もない日の午後に読みたい本は何だろうかと本棚を眺めて手に取った。 買ったのは1998年12月31日の旭屋書店銀座店。 なぜ分かるかというと、レシートが挟んであった。 今はもう無いらしい。 四半世紀前に買った本だったが、書かれたのは更に20年ほど前の197…
何となく田口ランディ氏を手に取った。 というのも、前に買ったはずの本が、家の本棚に見つからなかったからだ。 タイトルに何となく惹かれた。 が、読んでみて、やはりちょっと苦手だと思った。 どこをどうも言うことでもないが、おそらく今まで身近にはい…
タイトルの通り、村上春樹氏が所有しているTシャツを紹介する雑誌の連載をまとめたもの。 Tシャツの写真にそれぞれのエピソードやらちょっとした小ネタの文章が添えられている。 軽く読める本。 あとがきは野村訓市氏が聞き手になってインタビューしている。…
久しぶりに村上龍氏のエッセイを読む。 「すべての男は消耗品である」を手に取ったのは、大学生の頃だったかと思うと、かれこれ約30年前である。 その間も村上龍氏の文章は見かけたこともあると思うが、あまり記憶に残っていない。 小説は何冊か手に取った。…
深夜ラジオで、著者がパーソナリティを務めている番組があって、夜中に目を覚まして何度かうつらうつらと聞いたことがある。 この本は150頁ほどで、あっという間に読めたが、内容は何とも消化しがたい。 読んで思い出したのは、田口賢司「ボーイズドントクラ…
坂本龍一氏の自伝である。 とはいえ、2009年に語っているので、それ以降の3.11や闘病生活等は語られていない。 知っていらエピソードもあれば、知らなかったエピソードもある。 こうしてまとめて読んでみて、坂本龍一氏は劣等感に対して色んな努力をして成し…
ふと読み返してみた。 高橋悠治氏と坂本龍一氏が、ホテルの内線電話越しに対談をしている本。 YMOが散開した頃、坂本美雨氏が子供で、両親の曲を聴かされて踊るエピソードが登場する。 若い人たちに関してとか、海外についての印象とか、当時から見た未来の…
短編集も読んでみた。 貧乏と性欲が主軸になって、皮肉めいた笑いがあるように思ったが、その感覚はあまりピンとこなかった。 まぁ、そういうこともあるだろう。 藤澤清造短篇集 一夜/刈入れ時/母を殺す 他 (角川文庫) 作者:藤澤 清造 KADOKAWA Amazon 藤…