此処でしかなく今でしかない
シュルレアリスムとして仏典を読んでみる。
真理がどこにあるのかと問うた場合、それは誰かから教えられるのではなく、自分の中にあり、眼前にある、「いま此処で」にしか、存在しないという。
そして、「臨済録」にあるのは、さらに徹底的な否定であり、「空」の概念である。
しかし、シュルレアリスムにあるのは「空」では無く「美」である。
つまり、「美」に読み替えた場合、シュルレアリスムにおける価値は、「いま此処で」ある現実の延長線上にあるのだ、という「シュルレアリスム宣言」におけるブルトンの主張に近くなる。
ブルトン風に言うなら、