この本はもう手放してしまった本である。
ラジカセは、何だかとても魅力的だった。
ラジオとカセットが付いているだけ、と言ってしまえばそうなのだが、ラジカセがある生活というのが、ひとつのポップなスタイルだったような気がする。
ラジオもカセットもレコードも聴けるステレオコンポもあったのだが、ラジカセを愛用していた。
この本は、ラジカセをどう使って遊ぼうか、という内容だったような気がする。
例えば、ラジオを敢えてデチューニングで聴くと、高音が強調されるだとか、本棚にラジカセを詰め込んでしまうと、本棚全体がバスレフ代わりになり良い音になる、だとか。
そんなことで何が楽しいのか、iPodでどこでも好きな音楽が聞けるほうが良い、と思ってしまうかもしれない。
だが、「ラジカセ」というアイテムで遊ぶということ自体が楽しかったのであり、ラジカセがある生活、というのが魅力的に見えていたのだと思う。
ラジカセ自由自在―キミの世界をつくる必勝サウンド術 (1981年) (カッパ・ブックス)
- 作者: 小林一也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1981/01
- メディア: ?
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (1件) を見る