雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

日本人の魂の原郷 沖縄久高島/比嘉康雄


沖縄の久高島の祭礼に立ち会った著者が書き留めた記録。
ノロから写真を含めた記録を許されたという。
自然信仰と琉球王朝時代の宗教的ヒエラルキーが混在している。
政治的構造と宗教的構造の二重権力構造において、琉球王朝琉球弧の統治を行っていたのだろうか。
更には、中国大陸の冊封体制と薩摩の幕藩体制とが交錯する場所でもあり、東南アジアの交易ポイントとしての存在も知られている。
この本はそういった琉球文化のほんの一端が見える。
久高島には一年中様々な祭礼があるのだが、受け継いで行くノロたちが不在で、祭礼も省略されつつあるという。


日本人の魂の原郷 沖縄久高島 (集英社新書)

日本人の魂の原郷 沖縄久高島 (集英社新書)