雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

食の王様/開高健

開高健のもうひとつのよく語られる切り口は、食べ物に関するエッセイの上手さ、というイメージがある。
なので、そのまんまのタイトルの本があったので借りてみた。
しかし、いきなり人肉嗜食の話から始まり、ゲテモノ食いの話も出てくる。
これはちょっと外したかと思っていながらも読み進むうちに、引き込まれてゆく。
日本、中国、ベトナム、フランスと飛び回るが、特定の店の紹介ではない。
自身で味わった味の話だから、どんどん引き込まれてしまう。
特に、陽澄湖の蟹の話は、読んでいるだけで、涎が出そうになる。
最後は水の話だ。
これはこれでなかなか面白い本だった。


食の王様 (グルメ文庫)

食の王様 (グルメ文庫)