開高健のもうひとつのよく語られる切り口は、食べ物に関するエッセイの上手さ、というイメージがある。
なので、そのまんまのタイトルの本があったので借りてみた。
しかし、いきなり人肉嗜食の話から始まり、ゲテモノ食いの話も出てくる。
これはちょっと外したかと思っていながらも読み進むうちに、引き込まれてゆく。
日本、中国、ベトナム、フランスと飛び回るが、特定の店の紹介ではない。
自身で味わった味の話だから、どんどん引き込まれてしまう。
特に、陽澄湖の蟹の話は、読んでいるだけで、涎が出そうになる。
最後は水の話だ。
これはこれでなかなか面白い本だった。
- 作者: 開高健
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
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