雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

茄子/黒田硫黄

ふと読みたくなって、押し入れから引っ張り出して読む。

4つの軸の主人公がいる茄子に関連する連作短篇。

農家の合間に本を読んでいる高間、事業ををしていた親が夜逃げして弟たちの世話をしている高橋、協調性が無い国重と若隠居したい有野、スペインの自転車乗りペネンヘリ。

どれも魅力的なキャラで、それぞれの生活に少しづつ関係するところがあったりする。

また、これらの主人公たちとは別の1話限りの短篇も幾つか挟まっている。

ペネンヘリの話は「アンダルシアの夏」という映画にもなっている。

それぞれの短篇でのオチのようなものもありつつ、それぞれの主人公たちの移り変わりのようなものもまた面白い。