雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

井上井月/春日愚良子 編・著

この本は1992年の初版本だが、恐らく96年ぐらいに買ったのだと思う。 今でこそ、井月についての本が何冊も出ているが、当時はこれしか手に入らなかったのだと思う。 井月の名前を知ったのは、つげ義春の「無能の人」の第6話「蒸発」である。 故郷を捨て、長…

ニューロマンサー/ウィリアム・ギブスン

いつ買ったのか覚えていないが、装丁が奥村靫正氏の昭和63年の6刷である。 サイバーパンクという言葉も、昭和だったのかと思うと、感慨深いものがある。 今さらあらすじを説明したところで何も意味はないし、登場するガジェットやらギミックを解説したってつ…

原始仏典を読む/中村元

本棚から引っ張り出して読む。 たぶん読了していなかったようだ。 こういった本が何冊もあるような気がする。 岩波のセミナーの講義録をベースに、原始仏典といわれる初期の経を基に、仏陀の教え、仏陀の生涯、そして仏教徒としての振る舞いについて解説して…

海上自衛隊のめちゃうまカレーレシピ48

気になってた本なので、図書館で借りてみた。 実際の海上自衛隊の各艦、各基地のカレーレシピ集である。 海上で作るため、限られた材料で工夫している、というレシピである。 海上自衛隊のめちゃうまカレーレシピ48 新人物往来社 Amazon 海上自衛隊のめちゃ…

ソクラテス・カフェにようこそ/クリストファー・フィリップス

たぶん読むのは2回目だろう。 ブログを始める前の頃だったと思うが、覚えていない。 ソクラテスの手法に従って、問いかけること、考え抜くことを、市民活動として行っている。 マルク・ソーテの本を読んだときに何となく違和感があって、改めて調べなおした…

旅の流儀/玉村豊男

旅に関する本が読みたくて、図書館で借りた一冊。 かつて、BRUTUS誌上で、玉村豊男氏の文章をよく拝見した。 フランス留学の経験があり、食やワインに関する蘊蓄があり、20代の頃に憧れを持って読んでいたように思う。 この本もまた、氏の経験を基にした洒脱…

江戸を歩く/田中優子、石山貴美子

この本も図書館で借りてみた。 何となく旅の本が読みたいと思った。 壮大な旅行記ではなく、小旅行のエッセイみたいなものが読みたいと思った。 この本は東京に残る江戸の痕跡をめぐるエッセイである。 写真も美しいが、江戸文化への切り込み方が鋭いと思っ…

アカルイうつうつ生活/上野玲

図書館で借りて読んでみた。 というのは、何か調子がおかしいなと思って、カウンセリングを受けたり、医者に行ってみたりしたら、軽度のうつと診断されたのが先週のこと。 とりあえず休めと言われて、諸々片づけて休みに入って、だいぶ気は楽になったが、ま…

独ソ戦/大木毅

とあるニュース解説で薦めていたので、図書館で借りて読んでみた。 歳を取って歴史モノを手に取ってしまうのは、衰退の証じゃないかと思っているのだけれど、そんなことを言ったら歴史好きな友達はどうなんだ、ということになる。 ましてや戦記なんて性にも…