いままでも、そして、これからも
百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]
- 作者: 池澤夏樹,アッバス・キアロスタミ,フリーマン・ダイソン,鄭義,クロード・レヴィ=ストロース,小崎哲哉,Think the Earth Project
- 出版社/メーカー: Think the Earthプロジェクト
- 発売日: 2002/04/22
- メディア: 単行本
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この本が出来た経緯を差し引いたとして、写真集としてのこの本は、何かを訴えかけてくるものがある点で、良い出来なのだと思う。タイトルの通りの20世紀という100年間に人間のしてきたことが、いろんな切り口の写真で並べられている。それは自然破壊であったり、公害であったり、戦争であったり、ゴミ問題であったり、それを『愚行』として並べられている。
100年が長いのか短いのか、どれほどの愚行なのか、そんな風に考えてみると、この本が出来た経緯に対する、自分のスタンスも決まるように思う。
そういや誰かが、「20世紀は戦争の世紀であった」と言っていたっけ。
もう次の100年のうちの7年は過ぎている。21世紀はどんな100年になるのか、私には判りようが無い。だけど、20世紀とそう変わらないような気が、おぼろげながらしている。人間という生物は、地球上に発生した時から、逆ホメオスタシス的に環境を変え続け、お互いに殺しあってきたし、これからもそれは変わらないのではないだろうか?そんな気がするだけで、別に細かな根拠も持ちあわせてないが