雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

生命とは何か/シュレーディンガー


どこかへ

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)


シュレーディンガーと言えば猫であるが、これにはその話は出てこない。
生物学と化学と物理学をつなげようと格闘している、と言う本であろう。
変わりゆくもの、変わらないもの、それらをつなげて組み立て上げる。
それは還元主義のひとつでは無いのか?と思いつつ読み始めたが、そうではなくスリリングに論を進めてゆく。
物語ではないからどこかへ連れて行ってくれるわけではない。
だが、どこかへ行こうとしている。