江戸に留学中。
とは言え、石川淳や永井荷風、杉浦日向子といった先人には遠く及ばず、ぶらぶら散歩する程度のものだ。
この本は様々な人のエピソードを綴ったもの。
必ずしも、ストレンジだったり、クレイジーだったりはしない。
むしろ、忠孝義に秀でた人を中心に紹介している、と思った方が良いかもしれない。
何だか度が過ぎているような感じ。
印象に残ったのは
・岡周防守の怪異話
・文展狂女のの話
・求大雅僧の、書を追って京都まで行く話
・芭蕉の弟子の惟然坊
・書の名手の雪山の話
といったところか。
淡々とこんな人がいたんだってさ、という、踏み込んでいかない筆致が、なかなか味わい深い。

- 作者: 伴蒿蹊,森銑三
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1940/01/10
- メディア: 文庫
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いつだか判らないが、古本屋で二束三文で買ったのだと思う。
栞紐が千切れてしまっている。

- 作者: 伴蒿蹊,中野三敏
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/05/11
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- 作者: 伴蒿蹊,三熊花顛,宗政五十緒
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1972/01
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