久しぶりによしもとよしとも氏の「青い車」を読み返してみようと思ったのは、数日前にラジオで小沢健二の曲が流れていたからだ。
久しぶりに聞いた小沢健二の歌声は、何だかとても粘っこい感じがした。
演歌のコブシとも違う、絡みつくような感じに近い。
渋谷系だとか言われていた頃にだって、そんなにしっかり聴いていた訳ではないけれど、あれ?こんな感じだったっけ?と思った。
「青い車」では、主人公の二人が高速道路を走っている時の会話の合間に、小沢健二の曲をかける。
そして主人公の一人である女性に、
止めて
吐き気がする
と言わせているが、なんとなく判る気がする。
ということで、「青い車」を読み返してみた。
こういった本の(しかも、マンガの)あらすじを書いてしまうのは、無粋の極みだと思っているので書かない。
だが一方で、書いてしまいたいという気がどこかで消し去り切れない。
それは、巧みに表現された何かについて解説することで、自分までもが巧みに何かを表現できた気になりたいのだと思う。
だが意地でも書かない。
それは書けないという事でもある。
とまれこうまれ、久しぶりに小沢健二の歌声を聞いて、この本を読み返してみたくなった、というだけの事なのだ、
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