雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

コンビニ人間/村田沙耶沙

ふと読んでみたくなった。

短いストーリーながらかなり読み応えがあった。

あらすじを紹介してもしょうがない。

読んで、安部公房の物語の感じがした。

現実に違和感のある不条理な世界観がユーモラスに描かれている、というと何だか安っぽいがその安っぽさも含めて面白い。

食事を餌と言ったり、周りの人の話し方に釣られる主人公のセリフだとか、物語の中に様々な違和感が埋め込まれている。

コンビニ人間は21世紀の箱男なのかもしれないと思った。

コンビニ人間として、日常の中で普通を演じることで、自由の意味を無化している。