2023-06-08 コンビニ人間/村田沙耶沙 物語 ふと読んでみたくなった。 短いストーリーながらかなり読み応えがあった。 あらすじを紹介してもしょうがない。 読んで、安部公房の物語の感じがした。 現実に違和感のある不条理な世界観がユーモラスに描かれている、というと何だか安っぽいがその安っぽさも含めて面白い。 食事を餌と言ったり、周りの人の話し方に釣られる主人公のセリフだとか、物語の中に様々な違和感が埋め込まれている。 コンビニ人間は21世紀の箱男なのかもしれないと思った。 コンビニ人間として、日常の中で普通を演じることで、自由の意味を無化している。 コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon コンビニ人間 (文春文庫) [ 村田 沙耶香 ]価格: 660 円楽天で詳細を見る ランキング参加中読書