- 作者: ベーコン,桂寿一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1978/06/16
- メディア: 文庫
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高校の頃に授業で読まされたのが、本棚に残っていた。
懐かしいパラフィン紙に包まれた青帯岩波文庫である。
人間は、種族のイドラ、洞窟のイドラ、市場のイドラ、劇場のイドラの4つのイドラに囚われているという。
真理にたどり着くためには、正しく帰納法を用いる必要があるという。
そのために、ベーコンは壮大な計画を立てたのだが、この本はその第2部の一部であるという。
発端にあるのは神学による学問支配からの開放にあるようだ。
ベーコンによると、プラトンやアリストテレスも利用されているという。
だが、それはイドラに囚われた演繹法的な内容にも問題があると暗に言っているようだ。
正しい帰納法とは何であるか?
それもイドラのひとつではないだろうか?