2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧
いまさら山下清氏について、説明する必要も無いだろう。 この本は、山下清氏が自身の放浪の思い出を綴った本のようだ。 本文に度々登場する「式場先生」とは、精神科医の式場隆三郎氏であろう。 それにしても、山下氏の語り口は不思議だ。 何かについて語っ…
ジジェクを知ったのは、90年代後半の頃だろうか。 確かボスニア紛争の後だったように記憶している。 ラカンやヘーゲルを多用しつつ、時事問題や文化領域に切り込んでいく、ちょっと読みづらい文章だったと思う。 この本は、岡崎玲子氏によるインタビューと、…
図書館で背表紙が他の新書と色が違っていたので手に取った。 さしたる興味も無く、ただ読んでみる。 そして、感想も感慨も無く、今困っている。 僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)作者: ひろゆき出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2009/05/29メディ…
たまにはこんな本も読んでみる。 仕事に疲れているようだ。 田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)作者: 玉村豊男出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/04メディア: 新書購入: 1人 クリック: 49回この商品を含むブログ (18件) を見る
できれば詩はその書かれた言語で読みたい。 そうすると必然的に、日本の詩か、ちょっと背伸びして英米の詩か、ということになってしまう。 はるか昔に、洋書のペーパーバックではないが、ポーの詩集を持っていた気がする。 だが、現在の本棚に無いので、引越…
今となっては、元長野県知事の田中康夫氏の小説である。 確か中学生か高校生の頃に読んだのだけれど、どんな感想を持ったのか全く覚えていない。 田中氏について何か語れるほど、その業績を知っているわけではない。 図書館で偶々見かけて、ちょっと懐かしか…
昨年末に読んだ四方田犬彦のブックガイドで薦められていた一冊なので、図書館で借りてみた。 哲人皇帝として知られる人物とのことだが、あまり人物自体に興味は無い。 むしろ、その数代後に登場するカラカラ、ゲタ、ヘリオガバルスといった、暗殺や謀略にま…
この本の存在を知ったのは、蓮實重彦の「物語批判序説」だったろうか。 もうその本も処分してしまい、基よりフローベールも読んだことなく、忘れていたのだけれど、ふと本屋でこの本を見かけて思い出した。 とは言え買う気はしないので、図書館で借りること…
久しぶりに栗本慎一郎氏の本が読みたくなって引っ張り出してみる。 経済人類学とは何か、という現状のまとめから、その展開する先まで言及した、コンパクトながら読み応えのある本だ。 栗本氏によって、高らかに経済人類学が宣言される、そんな感じさえする…
久しぶりにバタイユを読む。 この本は、バタイユによる作家論であり、自身の文学論である。 取り上げられている作家は、以下の通り。 エミリ・ブロンテ ボードレール ミシュレ ウィリアム・ブレイク サド プルースト カフカ ジュネ もし、この中に好きな作家…