2022-01-01から1年間の記事一覧
久しぶりにボルヘスを読み返す。 テーマは「神曲」「悪夢」「千一夜物語」「仏教」「詩について」「カバラ」「盲目について」 1977年ブエノスアイレスのコリセオ劇場での講演である。 恐らく78歳、自分の周りの年上の方々と比べてしまうが、ずっと瑞々しい感…
久しぶりに何となく読み返す。 芥川賞を受賞した時は大学生の頃で、当時の友人から薦められて読んだ。 当時、読んでどう思ったのか覚えていない。 だが、単行本は今でも本棚に眠っているだろう。 表題作「スティル・ライフ」と「ヤー・チャイカ」の2編が収め…
日曜の午後に何となく読み返してみた。 谷川俊太郎の詩の良さが分かったのは、30代も後半の頃からだった。 西脇順三郎の詩Catullusにもあるように、詩は「髭のない少年」のためにあるのではないといったところか。 ともあれ、この詩集は自身の解説にもあるよ…
子供の絵本で五味太郎氏の名前は知っていたが、エッセイを書いているとは知らなかった。 インタビュー記事を見かけて、それでちょっと興味を惹いた。 読んでみるとなるほど面白い。 良い意味で力の抜けた文章で、すんなり入ってくる。 だが、所々におやっと…
ちょっと見かけ、気になったので図書館で借りてみた。 日本の中世における「かわらけ」という雑器をめぐる本である。 そもそも、かわらけとは何かから始め、形態の違いから作り方の違い、使い方、地域の差などを考察していく。 今でこそ、産業革命後の大量生…
引き続きうつ病の知識をつけていく。 図解もあり、さっと概観をを把握するのに良かった。 うつ病のことが正しくわかる本 西東社 Amazon うつ病のことが正しくわかる本【電子書籍】[ 野村総一郎 ]価格: 1188 円楽天で詳細を見る
ちょっと読んでみようかと借りてみた。 なるほどなと思う部分も多々ありつつ、わからない部分もある。 それはつまり程度の差なのか、個人の差なのかは、よくわからない。 だがこういった体験記を読める程度には回復しているのだろうとは思う。 リセット 私は…
この本は1992年の初版本だが、恐らく96年ぐらいに買ったのだと思う。 今でこそ、井月についての本が何冊も出ているが、当時はこれしか手に入らなかったのだと思う。 井月の名前を知ったのは、つげ義春の「無能の人」の第6話「蒸発」である。 故郷を捨て、長…
いつ買ったのか覚えていないが、装丁が奥村靫正氏の昭和63年の6刷である。 サイバーパンクという言葉も、昭和だったのかと思うと、感慨深いものがある。 今さらあらすじを説明したところで何も意味はないし、登場するガジェットやらギミックを解説したってつ…
本棚から引っ張り出して読む。 たぶん読了していなかったようだ。 こういった本が何冊もあるような気がする。 岩波のセミナーの講義録をベースに、原始仏典といわれる初期の経を基に、仏陀の教え、仏陀の生涯、そして仏教徒としての振る舞いについて解説して…
気になってた本なので、図書館で借りてみた。 実際の海上自衛隊の各艦、各基地のカレーレシピ集である。 海上で作るため、限られた材料で工夫している、というレシピである。 海上自衛隊のめちゃうまカレーレシピ48 新人物往来社 Amazon 海上自衛隊のめちゃ…
たぶん読むのは2回目だろう。 ブログを始める前の頃だったと思うが、覚えていない。 ソクラテスの手法に従って、問いかけること、考え抜くことを、市民活動として行っている。 マルク・ソーテの本を読んだときに何となく違和感があって、改めて調べなおした…
旅に関する本が読みたくて、図書館で借りた一冊。 かつて、BRUTUS誌上で、玉村豊男氏の文章をよく拝見した。 フランス留学の経験があり、食やワインに関する蘊蓄があり、20代の頃に憧れを持って読んでいたように思う。 この本もまた、氏の経験を基にした洒脱…
この本も図書館で借りてみた。 何となく旅の本が読みたいと思った。 壮大な旅行記ではなく、小旅行のエッセイみたいなものが読みたいと思った。 この本は東京に残る江戸の痕跡をめぐるエッセイである。 写真も美しいが、江戸文化への切り込み方が鋭いと思っ…
図書館で借りて読んでみた。 というのは、何か調子がおかしいなと思って、カウンセリングを受けたり、医者に行ってみたりしたら、軽度のうつと診断されたのが先週のこと。 とりあえず休めと言われて、諸々片づけて休みに入って、だいぶ気は楽になったが、ま…
とあるニュース解説で薦めていたので、図書館で借りて読んでみた。 歳を取って歴史モノを手に取ってしまうのは、衰退の証じゃないかと思っているのだけれど、そんなことを言ったら歴史好きな友達はどうなんだ、ということになる。 ましてや戦記なんて性にも…
この本もまた図書館で借りた。 ちょっと精神的に不安定で本が読める状態なのか不安に思っていたが、何とか読み通すことができた。 というのは、何かに集中することが難しいと感じていたからなのだが、何とか論旨が分かる程度には読めたと思う。 教育と労働、…
図書館で借りて読んだ。 今まで食指が動かなかったのだが、読んでみた。 読まなかった理由が分かったが、ここでは書かない。 一冊読み切れずに終了。 太陽の季節 (新潮文庫) 作者:慎太郎, 石原 新潮社 Amazon 太陽の季節改版 (新潮文庫) [ 石原慎太郎 ]価…
この本もまた図書館で借りた。 人気が高くてかなり待ったと思う。 読んだ第一印象は、これは再生の物語だと思った。 まず、推しを通じて世界との関わりを持つ主人公、という設定が面白いと思った。 その推しの暴行事件(の疑い?)がきっかけで、主人公と世…